イベント詳細

主催・共催

中国支部イブニングサロン

2014/5/9

下記概要でPM学会中国支部イブニングサロンの開催を予定しています.

 【建設業の経営戦略としてのBIM】

 講演概要
 嘗ては日本経済をけん引し、90年代においてはGDPの20%を占めた建設業の生産は、現在では10%を切っており、成長を牽引してきた建設会社は、低成長に喘ぎ、経営的な問題に直面しています。しかしながら、これは通説であり、建設業界に戦略グループの概念を適応すると、この傾向は総合請負建設会社、所謂ゼネコンと呼ばれる戦略グループに該当するもので、設備工事会社グループ(機械設備工事会社、電気設備工事会社、プラント設備工事会社)及び住宅建設会社グループには該当しません。これらのグループの中には、長期的に売上高、売上高営業利益率の維持、改善を図り、ベストプラクティスを示す会社が幾つか存在します。
 2000年代に入り、設備工事会社は施主からの直発注を進め、脱サブコン化を図り、プラント設備工事会社は病院、生産施設で施主とPM契約を行い、ゼネコンを下請け化しています。更に住宅建設会社は、準大手、中堅ゼネコンを買収し、設計事務所は、PM,CM会社を設立、新たなビジネスモデルとなる契約方式(コンストラクションマネジメント方式)にて、ゼネコンが得意とする設計施工請負方式を突き崩そうとしています。このようなステークホルダーの動きに加えて、BIM(Building Information Modeling)と呼ばれる3次元設計をベースにしたデジタル情報の業務プロセス応用化の波が、建設業界のビジネス環境に大きく影響を与えています。
 本講演では、このようなビジネス環境の変化にて、ゼネコンを中心とする建設業界のステークホルダーが将来に向けてどのように取り組むべきかを経営戦略的に論じます。

 主 催 :プロジェクトマネジメント学会 中国支部
 日 時   :平成26年5月9日(金) 17:30 受付開始
 時 間   :18:00 ~ 19:30
 会 場   :山口大学 広島教室
 参加費   :PM学会員 無料 ; 非会員 1,000円
 定 員   :20名程度
 参加申込  :spm-c@yamaguchi-u.ac.jp にメール送信.氏名,所属,会員番号を明記.
 申込締切  : 5月7日(水)まで
 その他 :1.5PDU 申請中

 【講師】 泉 秀明氏(山口大学 技術経営研究科教授)
 【講師略歴】1979年東北大学工学部卒業後、清水建設入社。主に国内外の建設プロジェクトに従事、清水建設米国現地法人シミズアメリカ社VP & General managerを最後に2001年退社。2002年Stanley Works ( 現Stanley Black & Decker社)日本現地法人役員、2005年Otis Elevator Company日本現地法人役員を歴任、日本市場への新規製品導入、TQMの展開、経営戦略を担当する。2009年関西学院大学経営戦略研究科特任教授を経て2014年4月から現職。専門分野は経営戦略論、技術経営論、コンストラクションマネジメント。
 1990年 ワシントン大学経営学修士(MBA)
      ワシントン大工学修士  (MS of  Construction management)