お知らせ詳細

東日本大震災におけるPM学会としての対応について

2011/3/25

会員各位

 東北地方太平洋沖地震及びこれに伴う津波によって,多くの方々の生命
が一瞬の内に奪われましたことに,本学会を代表して哀悼の意を表します.
また,被災された多くの方々の困窮,昼夜を問わず現地支援に当たられ
ている各方面,各位のご尽力を目の当たりにし,幸いにも日常を守るこ
とができている者の一人として,隔靴掻痒の思いを禁じ得ません.
 本学会は,発足以来十余年の間,多くの方々のご理解により会員数,
活動の拡大を達成してきました.特に国内の展開については,これまで
東京以西を中心に支部等が整備されてきました.
 この状況に対し,東北,北海道と言った東京以北の支部設立に向けての
活動強化を行なおう,より広い地域の方と手を結ぼうということを社員総会
で議決頂いた数時間後に,本震災の発生を東京の地で感じ,その信じ難い
状況の報に驚愕することになりました.
 私たちは,今も,正にプロジェクトとして現地の収拾に当たられている
皆様に心よりの敬意を示すと共に,亡くなられた方々のお一人お一人の
ご冥福と被災された皆様の一刻も早い平安の訪れを願わざるを得ません.

 今,ここに,一般社団法人プロジェクトマネジメント学会として,この度の
甚大なる被害に対し,理事,代議員の総意として以下の対応を議決した
ことを会員の皆様にご報告致します.

1.義援金100万円を,日本赤十字社に送る.
2.会員各位に対し,各位のご判断による義援金の拠出をお勧めする.
3.被災地の復興状況を考慮した上で,講演会等を企画し,被災した企業,
  個人にエールを送ると共に,その収益等を復興支援機関等に寄付する.

 会員各位におかれましては,本対応にご理解を頂けますようご案内申し
上げるとともに,各位のご判断により義援金の拠出等,私たちの仲間のた
めに,私達ができる支援をお考え頂けますようお願い申し上げます.

 なお,本日,3月25日付で日本学術会議から緊急提言が発出されまし
た.そこには,被災地域との連携活動の必要性と,その期間を3年と見
込むことなどが示されています.
 本学会の被災地域に向けた活動も,今日ここに皆様へご報告する
ことに限らず,私達の専門分野であるプロジェクトマネジメントが貢献
し得る活動を必要な期間に渡り考えていきたいと思います.

 重ねて会員各位の皆様のご理解と,ご支援をお願い致します.

平成23年3月25日
一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
会長 栗島 聡