支部長からのご挨拶

支部長からのご挨拶

20214月にプロジェクトマネジメント学会関西支部長に就任いたしました菅谷博文です. 

2011年度の関西支部立上げメンバーとして,本部ご支援のもと関西の大学の先生方,企業の方々と活動に参加させていただいたのが関西支部での始めての活動です.それまでは,会社生活の中で大小多くのプロジェクトに関わっているものの,人間関係の幅は限られていました.始めて支部立上げという重大な活動に直接的,主体的に携わらせていただいた事で,人間関係やものの考え方について幅を広げる事ができたと実感しております.

関西支部立上げ当初から会社生活を含めて10年間を振り返ると,プロジェクトがおかれる環境はディジタル変革の時代へと変化し,モノづくりよりコトづくりに軸が移され価値提供が求められています.これに伴いプロジェクトマネジメントも,10年前とは異なる環境下で,今までとは異なる前提条件や制約条件を考える必要が出ています.また,経験的ではありますが,リーダーシップ,コミュニケーションマネジメント,ステークホルダーマネジメント,資源マネジメント等ソフトスキルが強く要求されるように変化していると思います.プロジェクトマネジメント標準のPMBOK(PMI)も第7版に改訂され,人間色が濃くなってきた事からも,プロジェクトマネジメントの変化を実感しています.企業人の割合が多い関西支部では,現場で直接プロジェクト活動に携わっている皆様のご経験と学術的なアプローチを合わせ,学会活動を通して情報を共有・展開させながら,地に足のついたプロジェクトマネジメントを実践していきたいと思います.

関西支部は,2022年で11年目を迎えます.「関西地域の特性を加味しつつ,産学一体となった活動を行い,プロジェクトマネジメント技術の高度化と人材育成によって地域発展へ貢献していきます」という設立趣旨のもとで,歴代支部長,支部役員,運営委員の皆様のご尽力,支部会員皆様のご支援,ご協力をいただきながら活動を行ってまいりました.毎年開催している春季・秋季シンポジウムでは,大学や様々な業界におけるプロジェクトマネジメントに関連したユニークな講演をいただいております.また,関西支部では,3つの研究会活動を推進しております.特に20年度からは「関西 人工知能(AI)と統計モデル研究会」(略称:関西AI研究会)活動を開始し,産学連携活動の輪を広げております.これらの活動の成果を,春季・秋季研究発表大会,ProMACをはじめとして,各方面に情報発信するとともに,今後の10年に向けた関西支部の活動について考えていきたいと思っております.皆様の引き続きのご支援,ご協力をよろしくお願い致します.

                 プロジェクトマネジメント学会 関西支部 支部長

                               三菱電機株式会社

                                   菅谷 博文